A管のシングルケースをSemi-DYI

私はず〜っと探していたんです、A管のシングルケースを!

アメリカで楽器を買うと以前はA管はA管用のシングルケースに入っていたのですが、最近はそんなこともないようで、A管のシングルケースは流通していません。日本でも然り。A管を買ったら、普通はダブルケースに入っていますよね。

A管とBb管を両方持ち歩く時にはダブルケースでいいんですが、A管しか使わないってわかっている時には余分な荷物を極力減らして、肩や腕への負担を軽減したいお年頃なんです〜。

最近、FBのクラリネットコミュニティーでA管のシングルケースとして使える軽量ケースが紹介されていて、とても魅力的だったんですが、お値段が税込でほぼ3万円!!!!高い、高いよ〜。ケースだけなのに高すぎるよ〜。私が持っているどんなバッグよりも高いよ〜!!!

そこで私は考えた、DYIすればいいじゃないか!
たまたまこの夏、30年以上使って来たBb管のシングルケースを買い替えたところで、そのケースを捨てられないまま取ってあったので、それを半分DYIすることにしました。

まずは古くなって毛羽立って来ていた内張りをバリバリ剥がし、中にある型抜きされた発泡スチロールをむき出しにしました。
それにA管を入れて、どこをもっと広げなければいけないかを確認。そして余分な発泡スチロールをカッターと素手で削りました。何度もA管を入れてフィット感を微調整したのがこんな状態。
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これに、銀の酸化を防ぐために買った布を適当な寸法に切って、A管の各部をはめ込みながら、布の余分な部分を周囲の隙間に押し込んでいきます。この時役に立ったのが、爪の手入れ用品の1つ、甘皮を処理するスティック。爪の手入れに使ったことはありませんでしたが、隙間に布の端をグイグイ押し込むのにぴったりでした。

出来上がりはこんな感じ〜。
A-clarinet-case2.jpg


手元にあった材料しか使っていないのでタダですよ〜。しかも、銀の酸化を防ぐ布は、キーの変色を防いでくれるので一石二鳥!これで不具合があったら、冬休みにもっと根本的に改造しようと思います。
木製の古いケースなので重いのが玉に瑕ですが、ま、しばらくはこれで辛抱、辛抱。
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ストラップから運動部の部室の…

今週末で夏時間が終わりだというのに私が住んでいるエリアはかれこれ2週間真夏並み(それ以上の)暑さが続いています。

そんな中で練習しているので、ネックストラップは常に汗まみれ…。
首のところにタオルを3つ折りにして挟んでいるのに、練習が終わる頃には本体がじっとりするほど汗が沁みています。
毎週家に持ち帰って手洗いしているんですが、そんなことじゃ追いつかない感じ…。
そして一昨日練習中に気がついた、「ストラップからほんのり運動部の部室のかほり…」

臭い!!!!

こんなんじゃ穏やかな気持ちで楽器が吹けん!

今日はタオルに巻いてネットに入れて洗濯機に投入し、ガンガン洗ってしまおうと思っています。

次に日本に帰ったら首に当たる部分だけ洗い替えを買ってこようかしら。
それが結構高いんですよね。は〜。

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レッスン受けてなくてよかったわ〜。

昨日の夜、しみじみと「レッスン受けてなくてよかったわ〜」って思いました。
もしアメリカでのレッスンを続けていたら、私はMozartの協奏曲を(ピアノ伴奏で)完成させて、Brahmsのソナタ、Schumann、Messager、Cahuzacなどなど、とりあえず先生が演奏したことのある曲を辿っていくだけだったでしょう。
もちろんBrahmsもSchumannも大好きなのですが、「定番」の曲をしているだけじゃ世界が広がっていきません。

たいていのレッスンは先生が学生時代にした曲をなぞっていくんだと思いますが、先生が大学や大学院を卒業した後で世に出た曲だってたくさんあるわけだし、先生になった人はそういう曲を勉強しているのかな?自分で積極的に演奏活動をしている先生は多分ね…って思いますが、そうじゃない場合には「定番」から抜け出せない先生も多いんじゃないでしょうか。

私はアメリカでのレッスンにある意味見切りをつけてECMに入ったのですが、そのおかげで自分でも世の中にどんな曲があるのかを自主的に調べるようになり、私の音楽の世界(演奏したいという野望)は確実に広がりました。時には先生と好みが合わないことがあっても、「次はこの曲をしてみたい」とか「この曲のためにこのテクニックを習得したい」とか自分からアプローチするようになったのは、レッスンを受けて演奏に対して受け身にならなかったおかげです。

レッスンを受けたらもっと真っ直ぐに上達するのかな…と思う一方で、レッスンを受けたら先生から何かと「制約」がありそうだよね〜って思って、最後の一歩を踏み出せずにいるのですが、それが私の正解なのかもしれません。
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A管、修理してもらいました。

ず〜っと迷っていましたが、夕方ようやく決心がついてA管を持って地元の楽器屋さんへ…。

まだお店にリペアマンがいる時間だったのですぐに見てもらって、ちゃっちゃと修理してもらいました。

下管の右手小指担当キー付近のネジが緩すぎるのが雑音の原因かもしれないということで、緩くなってしまったネジ穴に透明なネールポリッシュをつけてネジを固定してくれました。「これで大丈夫かどうか吹いてみて」と言われて別室で試奏。う〜ん、まだ何かが振動する音がします。そこにリペアマンの人が様子を見に来てくれて、雑音がしている状態で楽器のあちこちを触りながらどこが振動しているのかチェックしてくれました。(実はこの部分が一番のラッキーでした。よく病院に行って熱を計ったらその時に限って平熱だったりするじゃないですか…。リペアマンの前でちゃんと症状が出て問題点がわかってもらえてよかったんです。)

すると、どうでしょう!

リペアマンが上管のキーに触れたところで振動がピタリと止まり、雑音が消えました。
振動の根源は上管のトリルキー…私が散々疑っていたのとは真逆の位置にあったのです。

五線の下のラの辺りを吹くと雑音がする状態だったので、自分では吹きながら管体の他の部分に触れるのは不可能だったわけで、今回、その場で見てもらえたからこそ、問題箇所がわかりました。あ〜、今日持ち込みして本当によかった!

今度は上管のトリルキーを外してその下にあるバネを調整してくれました。
もう一度試奏したら、もう大丈夫!

…と、かれこれ30分ぐらい細かい作業をしてくれたのに、料金はタダでした。
「修理と呼べるほどのことをしていないから、いいよ」ですと…。

お店を出る時には、店長さんも受付の店員さんも「クラリネット、楽しんでね〜!」と笑顔で送り出してくれました。

うるうる〜。

前回、R-13のA管を修理してもらった時も、破格の低価格で直してもらったんですよね。

これからは楽器の調整をわざわざ日本でする必要はないなぁ…と思ったのでした。

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ECMでの日々

思えば2015年の新年度の始めが、ECMと私の出会いでした。

今思えば、先生はおそらく学期初めのクラスで新メンバーの顔合わせをしてオフィスに戻って来たところだったんでしょう。たまたまその日練習に行っていた私が、先生のオフィスのドアが開いていることに気がついて、「いつもうるさくしてすみません」と一言お詫びを言いに行ったのが先生と言葉を交わした最初でした。当時、木管楽器は私だけだったので、もしかしたら「飛んで火にいる夏の虫」だったのかもしれません…。

誘われるままにメンバーになって、あっという間に3年が過ぎ、4年目に突入。
当時はアメリカでのレッスンをやめてしまって一人で目標もなく練習しながら上達への道を手探りしていました。
現代音楽なんてほとんど知らなかった私を拾ってくれて、それなりに演奏できるように育ててくれたのはECMの先生です。
関節リウマチと診断された時も、「指を動かすことがリハビリになるっていう医者もいるんだから、諦めずに続けよう」と励ましてくださいました。
クラリネット五重奏を2曲、ピアノ伴奏でのソロを2曲、無伴奏のソロを2曲、他には弦楽器と一緒のトリオなど、ECMに入らなければ経験できなかったことが私を成長させてくれたと思います。

ECMの曲の練習は大変だし、何よりも直前まで翌週の月/水の予定がわからないのでというところが実はストレスだったりします。そのせいで職場の同僚にはミーティングの日程を決めたりする時にいろいろ迷惑をかけていますが、「結局は遊びでしょ」って言われても仕方のないことなのに、同僚はいつも「楽しんできてね」と練習やリハーサルに送り出してくれます。本当にありがたいです。

ECMに入っていなかったらきっとダラダラともっとのんびりクラリネットを吹いていただろうし、知らない作曲家の曲に挑戦することなんてなかっただろうし、ごくごく普通にMozartやBrahmsを演奏して終わっていただろうなぁと思います。

最後の1年、できるだけわがままを言わず、ECMを離れたらできないようなアンサンブルを楽しんでいきたいです。
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夏休みを振り返って…

6月に始まった約3カ月半の夏休み、今年の夏はクラリネットを中心に過ぎて行きました。

6月下旬から3週間、2年ぶりに一時帰国したのですが、そこでクラリネット教室の勉強会に参加する機会がありました。
Chyrzynskiの『Quasi Kwazi』と勉強会の10日前ぐらいに急遽決めたSchumannの『Three Romances』の2曲を演奏させていただきました。ミスったところもありますが、自分の意図を反映させた演奏ができたと思います。
人前で演奏するのは毎回緊張しますが、それでも楽しいです。音楽は楽譜に書いてある状態ではまさに平面的なものですが、自分が演奏することでそれが具現化するというか…。自分が演奏することで、作曲家が頭の中に描いていた世界を聞いている人に見せてあげられるわけなので、作曲家の創作活動の最終段階をお手伝いするという、大きい喜びがあります。
ECMの先生がずいぶん前におっしゃっていたことに結局は戻っていくわけですが、「世の中にはこんな素晴らしい音楽がありますよ」と普及活動をするのが演奏者の役割なのだと思います。

日本から戻ってからはフランスの作曲家の作品を次々に練習しました。
Saint-Saënsのソナタ(の復習)、Françaixの『Tema con variazioni』、Messiaenの『Quatuor pour la fin du temps』(特に『Abîme des oiseaux』)、どれも曲風が全く異なる作品で、私にとっては難しいポイントが満載ですが、練習している時はとても楽しかったです。難しくて、全く歯が立たなくて苦悩している時間もありましたが、それを遥かに凌ぐ充実感がありました。その充実感だけを支えに、「今日はここまで。明日は1mmでもいいから上に行こう」と自分を励まして、毎日一歩ずつ先に進む練習は楽しくて、楽しくて…。だから、ほぼ毎日自然に練習に向かっていました。その後、BernsteinとBergが追加されてinternationalな状態ですが、これらの曲をいつか人前で演奏できる日が来ますように…。

flutter tonguingも0から10までのスケールで測ると、一昨年の夏は0、去年の夏は3ぐらいだったのが、今年は7ぐらいまで進歩しました。「もともと巻き舌もできないのに、楽器を吹きながらなんて無理」と思っていましたが、巻き舌を使わないflutterをしていることもあって「大丈夫、だんだんコントロールできるようになってる。もう少しだ!」とpositiveに考えられるようになりました。一番険しい峠を越えたってとこですかね?
高校時代はタンギングだってイマイチだったし楽器が全然鳴らせていなかったことを考えたら、大学時代のレッスンでかなり上達したし、25年以上のブランクからの復帰後は若い頃に運指すら知らなかった高音域の音も吹けるようになったし…"This old cat has learned new tricks little by little."です。

クラリネットは楽しいです。難しいけど楽しい。難しいから楽しい。
仕事が忙しくなったら夏休みのようには練習できなくなりますが、できるだけ頑張って行こうと思います。

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最近のリードの品質…?

「最近の」というよりも、そのお店がリードを仕入れた時期、ひいてはリードが製造された時期によるんだと思いますが、8月中旬に買ったV21は信じられないぐらい質が悪かったです。
V21はunfiledで形状が56 Rue Lepicに似ているはずのリードなんですが、unfiledのU字っぽい曲線になっているはずの下部の形状が無茶苦茶…。きれいな曲線になっていたものは10枚中1枚しかなく、それ以外のほとんどのリードでは、上部の削られている部分の下のラインがほぼ一直線だったり、凸凹のW形だったり…「これってunfiledなの?これって正規品なの??もしやパッチもん??」と製造工程や検品過程、ひいては出自まで疑いたくなるようなリードばかりでした。(それがきっかけでリード調整に精を出すようになったわけです)

このリード、いつもと同じNY州にあるお店からオンラインで購入したのですが、先週は別のお店からも購入してみました。比べてみたら、新しく購入した箱の中身は少しはマシでした。でも全体的に、又しても何かイマイチだなぁ…って感じ。

56 Rue Lepicの方が少なくとも見た目が整ったリードが多いような気がします。
V21の人気が出てきて大量に生産するために雑になっているのかな?…とか疑ったりして。

リードの材料となるケーンの育ち具合にもよるでしょうし、それを乾燥させる時期の天候など、いろいろな要因があるんでしょうけれど、結構なお値段なんだからちゃんとした物を作って出荷して欲しいなぁ。
ご丁寧に個別包装してゴミを増やすよりも、リード自体がちゃんとしている方が消費者はによっぽどありがたいんだけれど…。
そういうことをVandorenの会社の人は考えていないのかなぁ…って思います。
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『Super Folk Song ピアノが愛した女。』

夕食の後、皿洗いをしながら『Super Folk Song ピアノが愛した女。』を見ていました。
で、そのまま最後まで見ることにしちゃったので、夜の部の練習はお休み…。
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何度見ても、心に響く…。

なかなか思い通りに演奏ができない時にあっこちゃんが「できるっていう確信はあるの。技術がないだけ…」と冗談っぽく言ったりする場面も好きですが、アメリカでのあっこちゃんのマネージメントがレコーディングの過程を聞いて、「失敗しちゃった」というあっこちゃんに「間違ったところに気を取られて、どんなに素晴らしい演奏だったかが聞こえていないんだよ」「音楽家であると同時に評論家にはなれないよ」と忠告する場面も好きです。

作曲をしピアノ伴奏の編曲もし、ピアノを弾きながら歌う大好きなあっこちゃんと自分のようなド素人を同じ土俵で語るのはおこがましいですが、「できるのに、できない」という苦悩、わかります。毎日の練習はそれとの戦いです。完璧な演奏って何なのか、自分が満足できる演奏にどうしたら、いつになったら辿り着けるのか…そもそもそんなところに辿り着けるのか…。

それでもやっぱりクラリネットを続けていきたいなぁ…と思います。
クラリネットに愛されていませんが、クラリネットを愛しちゃってる女ですから…。

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YouTubeでおよよ〜

Alban Bergの『4 Stücke, Op.5 (4 Pieces for clarinet and piano)』、いくつかの音源を聴き比べてみました。
私がずっと聞いて来たのは『Alban Berg Collection』というCDに収録されているSabine Meyerが演奏しているもの。私が一番好きなクラリネット奏者の演奏です。…が、テンポの変化などかなり独自な解釈というか、楽譜の指示通りではないなぁ…と感じるところがあって(もちろんすごくカッコよくて、私はその解釈が好きなんですが)、もっと「記譜通りに演奏している音源」をYouTubeで探していたんです。

いろいろ聴き比べると、まあ皆さん個性的っていうか結構適当っていうか…。違う曲を聞いているみたい…。
午前中は、その中でも「まあ、いいかな」って思ったのをダウンロードして、音声部分だけ取り出して、CDに焼くという作業をしました。ホームページも持っている、そこそこ演奏活動しているクラリネット奏者なのかなぁっていう人の音源。
早速、車の中で音量を上げて聞いてみたら第1曲の静かに終息していく部分のスタッカートが「ペッ、ペッ、ペッ、ペッ…」って、おいおい。「こんな風にタンギングしたくないよね」っていう演奏でした。

やっぱりタダの音源には限りがあるのよ…と諦めて、結局iTunesで違う奏者の演奏を2つ購入しました。
私も自分の拙い演奏をYouTubeで公開していますが、アマチュアが自分の記録として残しているだけなので、どんな演奏でも許されるだろうと思っています。でも、YouTube上の音源が仕事に結びつく(結びつかない)可能性があるセミ・プロ、プロの奏者はもっとちゃんとした音源を載せようよ〜!

どっちにしてもCDを焼きなおさなければいけないので、スタッカートが「ペッ、ペッ、ペッ」な人の音源はさっくり削除しました。タダほど怖いものはない…YouTubeもそうかもね。
Category: その他

ミニチュア・スコア、買っちゃった〜

score.jpg現在練習しているMessiaenの『Quatuor pour la fin du temps』、他のパートは一体何をしているのか、クラリネットはどう絡んでいくのかがわかりにくい曲が多いのです。
現代音楽をやっていると、こういうことがスッキリわかるってことはまずないんですが(特に私は…)、わからない時にいちいちピアノ譜(=スコア)を見るのが大変なので、ミニチュア・スコアを買っちゃいました。

Amazonで$16ぐらい…他のものと一緒に買ったので送料は無料でした。

ECMでこの曲が演奏できるといいんだけどなぁ。
でも、一生人前で演奏する機会がなかったとしても、心惹かれてやまないこの曲を自分で奏でられるというのは幸せです。

あ〜、ケチらないで学校用とお家用と2冊買えばよかった…。
Category: その他