毎年夏に、私が住んでいる町では、Music Academy of the Westという団体が、次の時代を担うクラシック音楽家の卵たちを集め、9週間に渡ってサマーコンサートなどを開催しているのですが、昨年からNew York Philもその協賛団体になったんですよね。

チケットの値段は$10!
7歳から17歳は、チケットを購入した大人が同伴なら、無料でコンサートが聞けます。太っ腹〜!!
若いクラシック音楽ファンを育てて行こうという意味だと思うのですが、こういうのって素晴らしい。
町の富豪のみなさんが文化活動に理解があって、寄付をしてくれるおかげだと思います。
コミュニティの人間として、感謝、感謝。
Music Academy of the Westに選抜された音楽家の卵たちは9週間共同生活をし、Music Academy Orchestraとして数回のコンサートを行うのですが、それ以外にも室内楽のコンサートがあったり、それぞれの楽器のmasterclassもあったりして、盛りだくさんのイベントが続きます。
去年はちょうど自分でもオーケストラの曲からのソロの抜粋を練習している時だったので、毎週のようにクラリネットのmasterclassの見学に行っていました。ソロの部分がオケの中のどの楽器の動きと絡んでいるのか、曲の中での役割は何なのか、その何小節かでクラリネット奏者に要求されていることは何なのか、色々なことが勉強になりました。当日のプログラムの裏はメモで一杯です。
もちろん私のレベルはプロの卵たちには全然及びませんが、「音楽が好きで、聞いている人の心に届くいい演奏をしたいと願う」根本的な気持ちは同じなわけで、先生の指導の一言一句が本当に刺激になりました。
今年の夏も楽しみです。