7月31日:clarinet masterclass (その5)

金曜日なのでmasterclassに行って来ました。

今日のお題は「クラリネットのソロが他のパートとどう絡んでいるか意識して演奏する」ということでした。有名なクラリネットのソロの抜粋を、主に打楽器(スネアドラム)との絡みを考えながら演奏するという、ちょっと変わった設定です。スネアドラムの他には、曲によって、フルート、バスーン、弦バスも参加してくれました。

曲目は、
Ravel : Daphnis et Chloe Suite No.2
Ravel : Bolero
Nielsen : Clarinet Concerto, Op.57
Nielsen : Symphony No. 5, Op. 50
Rimsky-Korsakov : Scheherazade, Op.35
Beethoven : Symphony No.6 in F Major, Op.68 " Pastoral"
Shostakovich : Symphony No. 9 in E-flat Major, Op.70 (with Nico Abondolo (double bass))
Stravinsky : Firebird Suite
Rimsky-Korsakov : Capriccio espagnol, Op. 34

Richie先生の講評で印象に残ったこと:
Boleroで、「全部歌おうとしない。予算が$12しかなくて買い物に行ったら、どこかでお金を節約しなきゃいけないでしょ。同じことだよ。(←なぜ$12なのかは不明。演奏していたのがEdgar君だったので、分かりやすい例え話をしたと思われる) 8分音符と、タイになっている音符では歌わないで時間を節約して、16分音符で歌うんだ」
これ自分では吹いたことがないので、今度楽譜を見ながら、その意味を考えてみようと思いました。

Scheherazado(じゃなかったかも〜、ま、いいや)で、「ソフトに、もっとソフトにって言われても、発音が遅れないこと。音が出ないのは問題外。口を締めない!」

ShostakovichのSymphony No. 9で、「React to the music!自分の楽譜のダイナミクスやアーティキュレーションだけを見ていたらダメなんだよ。他のパートと対話しないと。オケではお互いの姿が見えないことだってある。でも、音楽で相手にどうしてほしいかを示しなさい。」

今日はNatalieの演奏が際立ってよかったです。
どんなに複雑な連符でもきっちり吹けていたし、自分のパートだけではなくて、打楽器との絡みでは打楽器の音とちゃんと合わせていて、フルートとの絡みではフルートの吹き方とちゃんと合わせていたし。なんていうのかな、ちゃんとbig pictureが見えている人なんだなぁって感じ。いい音してたなぁ。

今日はEdgar君のお誕生日なんですって。最後にRichie先生も入って特別バージョンの"Happy Birthday"の演奏があり、会場も盛り上がりました。
Category: masterclass

7月30日の練習:この楽譜が欲しかった!

concerto-sloane.jpg大学の図書館から随分前にリクエストを出していたMozartの協奏曲の楽譜が届いたというお知らせが来ました。

うちの大学には音楽科があるので結構な数の楽譜の蔵書があるのですが、それでも欲しい物が全て見つかるわけではありません。そんな時に大学や公立図書館とのネットワークの中で蔵書を借りられるサービスがあるんです。

今回は、遥か彼方のテキサス州のBaylor Universityから貸していただきました。感謝、感謝。

リクエストしたのは1996年にSouthern Musicという音楽出版社から出された楽譜で、Ethan SloaneとRuth Wrightが編曲しています。
本当は自分で購入したかったのに、これがどこを探しても手に入らなかったんですよ。絶版なんでしょうか?
クラリネットの譜面に割と細かくアーティキュレーションの指示が書かれているし、tuttiとsoloが視覚的に分かりやすく書かれていて、「あ〜、この楽譜が欲しかったなぁ」と改めて思いました。

練習は、第1楽章を2つのカデンツァを目安に、3つに区切って、メトロノームで練習した後でピアノ伴奏と合わせてみました。
前回編集に失敗した部分を再編集したので、今度はバッチリ。カデンツァの後は、まるで私専属のピアノ奏者が弾いているかのようにスムーズに入れました。
でも、全体をスムーズに通すのにはまだまだ時間がかかりそうです。
さすがに還暦までには出来るようになると思いますが…。

Magic Triangle

先週のclarinet masterclassでRichie先生が言っていたことをふと思い出しました。

「どう姿勢を変えてもいいんだけど、magic triangleを壊してはいけない。
体を右に向けたらベルも右に、ベルを上げるんだったら体を反らせて、三角形を維持するように。」
(その時に誰か有名なクラリネット奏者の名前を例としてあげていたのですが、聞き取れませんでした。知らない人だったのかも。どっちにしても、あぁ…。)

posture-triangle.jpgRichie先生が言った"magic triangle"というのは画像のピンク色の2辺とクラリネット(口元からベルの先まで)を結んだ三角形のこと。
どんなに動いても、この三角形は壊さないようにしなさいということらしいです。

上昇形のフレーズの終わりに向けて気持ちが高揚するとベルだけが上がって行って、そこで痛恨のリードミスをしたりする人がいますが、確かにそういう時は三角形が崩れていますよね。(ものすごく上手な奏者、例えばMartin Frostなんかは別格なんだと思いますが…)

なるほどね〜と思いました。

Category: その他

7月28日の練習:今日はまあまあ

今日は午前中にピアノ伴奏の音声ファイルをパソコンでせっせと編集し、これでバッチリ!と思って練習に出かけたのに、カウントの仕方を間違えていて編集そのものが失敗…。
なんたること!
問題のカデンツァ部分だけ自分の演奏をiPhoneに録音して来たので、もう一度ピアノの休符の長さを測って編集し直そう。
あ〜、結構めんどくさい…。

夕方練習に出かけて、Mozartの協奏曲の第1楽章を、ひたすらメトロノームで練習しました。
昨日画像を載せた高音域が出て来る問題部分もずいぶんマシになってきました。
息継ぎの場所なども確認して、小さい一歩ですが着実に前進しています。

連符を練習する時にいつも心に留めていることは、「うまくいかない音があったら、問題はその前の部分にある」ということです。
これは、こちらの先生のブログの以前の記事に「フレーズの最後の高音を決める」コツとして書かれていたのですが、高音に限らず何かうまくいかないなぁっていう部分があるのは、実はその直前の音がもつれていたり、ちゃんと鳴っていないこと等が原因になっていることに気が付きました。

闇雲に何度も同じ部分を繰り返すのは結局同じ「うまくいかない演奏」を繰り返すことになって効率が悪いので、自分の演奏を聞いて隠れている真の原因を見つけるのが先。そこを意識しながら練習すると、フレーズ全体もよくなって行くのがわかります。「出来るようになるまで繰り返し練習する」とよく言いますが、回数よりも分析の方が大事なんじゃないかなぁと思います。

明日は車の定期点検の予約が入っていて、一日の予定が立てにくいです。
練習に行けないかも…行けるかな?う〜ん。

7月27日の練習:今日はイマイチ

絶好調だった昨日とはうってかわって、今日は何だかイマイチ調子が出ませんでした。

Mozartの協奏曲の楽譜を新しいバージョンにしたことで、前とは大きく変わっちゃったのがここ。

1stmov.jpg

原曲と比べると音が高すぎて全体の流れから浮いちゃうな〜と、2つ目の音から後をオクターブ下げようかしらとも思ったんですが(最初のドの音のオクターブ下はA管の音域外)、それだと全体的に沈んじゃってスッキリしないし…。
これはこのまま吹いた方が華がある感じなのかしらね〜。

でも、高音域に向って行く時にちょっと構えちゃう。
運指は分かってるんだし、出せない音じゃないんだから、あまり気にしないでサラッと吹けばいいのよ。そんなことを自分に言い聞かせて練習しています。

昨日混乱した、第1楽章の2回目のカデンツァの後のピアノ伴奏、ピアノ譜を見てみました。
ふむふむ、クラリネットの方が、ピアノよりも2拍入りが早い…え、それはもうムリでしょ、合わせるの。
ピアノと同時に入るよりも難しいっていうか、まだ聞こえても来ないパートの2拍前なんてカウントするとかしないとかの問題じゃないし…。
逆算すると、この部分で私がカデンツァを吹けるのは6拍分しかないのですが、以前にSabine Meyerの演奏から書き起こしたカデンツァはもっと長いので、この部分は音声編集ソフトで時間を伸ばさなければいけません。

あ〜、めんどくさ…。
でも、夏休み中だから頑張ってみよう。

7月26日の練習:ピアノは生に限る!

今日も基礎練習の後はMozart。
特に第1楽章を重点的に練習し、最後にネットで買ったピアノ伴奏と合わせてみました。

これがね〜、フェルマータの後のピアノの出が分からないんですよ〜。
練習室にピアノ譜を持って行くべきでした。
2回目のカデンツァのところのフェルマータ、次にピアノが入ってくるまでに時間としては8拍分の空白があることが分かったんですが、カデンツァの部分は私はカデンツァ前のテンポでカチカチと正確に拍を数えながら吹いているわけではないので、どうしても合わない!!
明日はちゃんとピアノ譜を持って行って、それも見ながら「空白の長さ」の感覚を合わせようと思います。
やっぱり伴奏は生に限る!

今日も調子がよかった右手。
右手は最近ずっと調子がいいなぁ。
薬指や小指のもたつき感がなくなって、もう "under control" って感じがします。

よく考えたら、指が滑らかに均等に動いて嬉しい!って思ったことは、初めてかも…。
高校の頃は滑らかに動いていないことにすら気づいていなかったし、大学の頃は厳しいレッスンの成果で滑らかに動くのが当たり前で、それに対して感想を持つことがなかったし。

復帰してから、滑らかに動かしたいのに動かないことのもどかしさがようやく分かったと言いますか…。
思うようにいかないことにイライラすること、悲しくなることもありますが、諦めないで続けていけばちゃんと上達するんだなぁと思います。
偉いぞ、自分。いい年なのにめげずに頑張ってて偉い。

7月25日の練習:砥草でリード調整

昨日決めたように、基礎練習の後は脇目も振らずにMozartの協奏曲を練習しました。
新しいバージョンのarticularionにもずいぶん慣れて来ましたよ。
あと一頑張り!

去年のRichie先生のmasterclassのビデオを発見。
会場で実際に見たmasterclassがまさかYouTubeでもう一度見られるなんて〜。
丁度Mozartの協奏曲を取り上げていたので、もう一度見てみました。
ああ、私もこれぐらい吹けるようになりたいものです。

今日は先の選抜にもれて引き出しで眠っていたリードを砥草で調整しました。

reedrush.jpg

硬いと感じたリードは大事にしまっておいても自然には使えるようにはならないので、引き出しの肥やしになってるぐらいなら、ちょっと削って使えるようになったらラッキーじゃん…そういう軽いノリでやっています。

砥草は日本だったら裏庭とかに普通に生えていそうな草です。高校の時には学校の裏山に生えていたのを乾燥させて使っていました。でも、アメリカでは、少なくとも我が家の近所には生えていなかったので、ネットで買いました。これで$5ぐらいだったかな。紙ヤスリよりも扱いやすいので、最近はこれを使っています。
でも、ちゃんとしたtheoryがあるわけではなく、勘に頼って削っています。光にかざして、他の部分よりも繊維質が妙に固まっているところを軽〜くこすってみます。唯一気をつける点は、とにかく少しずつ作業するってことでしょうか。

今日は引き出しの肥やしの中から4枚使えるリードを作りました。
4枚といえば、それだけで約10ドル分です。使えないから〜って捨てちゃうよりはずっとマシです。

7月24日の練習:Mozartに集中!

今日は、昨日遊んじゃった分もきっちり練習。

Mozartの協奏曲、新しいバージョンで練習しました。
楽譜が違うだけですご〜く新鮮!

でも、前のバージョンで左右の小指のキーのどっちで行くかなど書き込んで練習したところは、書き込みが全くなくても自然にそうできるようになっていて、自分も成長したのね〜ってちょっと思いました。

そして、「何だか右手のポジションが変で、特に薬指がもたつく」という問題が、いつの間にか消えていました。
たまたま今日の調子がいいだけなのかもしれませんが、全然それに悩まされることがありませんでした。

もしかして、もしかして、基礎練習をするようになった成果かしら?(←そんなにすぐに成果は出ませんって。)

古い楽譜には右手がもたつく部分にはことごとく「右手!」と大きく注意を書いてあったんですが、もしかしたらそう書いてあったが為に、ますます意識して右手が硬くなっていた可能性が…。
多分そうだなぁ…。
ある程度できるようになったら、余計な注意を消さないと、逆に問題を引きずる原因になるのかもしれません。

新しいバージョンは原曲のbasset clarinetの音域を意識して低音域が増えましたが、それとの対比なのか高音域も増えたので、高音域の音がもっと豊かに響くように(つぶれて平たくならないように)吹きたいです。articulationが変わった部分と合わせて、新しい課題です。

7月も残り1週間ですが、7月中はMozartに気持ちを集中しようと思います。
この夏の目標は「レパートリーを増やす」ことなので、中途半端に吹ける曲を増やさずに、確実に行こう!

7月24日:clarinet masterclass(その4)

金曜日恒例のmasterclassに行って来ました。
4人の奏者がRichie先生の的確な指導で変化していく様子を見るのは毎回とても刺激になります。

このmasterclassは結構人気があるので180人ぐらい入る会場は毎週観客で一杯になります。前の方の席は常連さん(どっちかというと地元のお金持ちの年配の方々。このイベント開催のために多額の寄付をしてくれている皆さん)ですぐに埋まってしまうので、今日はお昼ご飯を適当に済ませて、結構早目に家を出て最前列のいい席を確保しました。

今日のお題はフランスの作曲家のソロの曲。
私がチマチマと練習しているPoulencのソナタもあり、Richie先生がどんな指導をするのか興味津々です。

masterclass4.jpg

さて、「なるほど〜」と思った先生のコメントは…

Poulenc :
冒頭の部分は滑らかなstatementじゃない。滑らかなDebussyの曲とは違うんだから。
アバンギャルドなPoulencの世界観が爆発するように、アクセントも大げさに。
ピアノも既成の価値観をぶち壊すような意識で入って!
客席にいる、一番難しい顔をしている人をターゲットにして、その人の顔がほころぶような演奏をしなさい。


Françaix :
テーマの提示はすっきりとストレートに。でも、バリエーションの部分は特徴的に。
(バリエーションの4曲目)2小節ごとにタッチを変える。大きなフレーズ感を止めてしまうんじゃなくて、少し間を入れる。自分の言語を話しているような自然な間を入れること。(演奏したEdgarは英語話者ではないので、Richie先生との相互のコミュニケーションに苦労があるらしい。でも、EdgarはRichie先生の指示を感覚として全部分かっているんだと思います。ダメ出しされた後の演奏はすごくよくなりました。)
「舌(タンギング)はON/OFFのスイッチじゃなんだから。絵筆のような物だと思って。絵筆一本じゃ絵は描けないでしょ?色々なタッチを表現できるように!」(←ここ私もレッスン受けたかった!!)


Chausson :
音量を上げるんじゃなくて、音が遠くまで届くように。
コンパクトな音を出して。
そのためにはどうすればいいか、ナタリーはもう分かっているよね?(←ここ説明して欲しかった!ナタリーは分かってても私は分からんって。)


Debussy :
楽譜に書かれたarticulationの一つ一つをちゃんと意識する。
リピートされているフレーズでも、一つ一つ、一回一回がユニークになるように。


う〜ん。勉強になりました。
それにしても4人とも上手で素晴らしい演奏を聞かせてもらいました。

Category: masterclass

7月23日の練習:遊んじゃった…

今日は、基礎練習の後で、Suite from the Victorian Kitchen Gardenを練習。
この曲、ちょっとわざとらしい感じもありますが、聞き映えがして、吹いていて気分のいい曲です。ついつい気が向くままに吹き続けてしまいました。

そこでやめておいて、今取り組んでいる曲の練習をすればよかったのに、ついフラフラとSaint-Saënsのソナタの第4楽章の復習なんか始めちゃったものだから、そのまま大好きな第1楽章も吹いて、延々と遊んでしまいました。

いか〜ん!
夏休みだと「明日の朝は6時に起きて…」とか考えなくてもいいので、つい練習時間が長引いちゃいます。
それでちゃんと集中して練習していればいいのですが、今日のように遊んでしまったりするのはよくないなぁ。
楽器ケースの中に好きな曲の譜面を入れておくのはやめよう。
明日からはMozartとPoulencに戻って、もうちょっと形になるところまでは、どんなに吹いてみたい曲があっても自制しようと思います。