9月20日の練習:「全力でやれ!」って言われた。

今日は基礎練習の後で、しつこくSaint-Saënsのソナタの第4楽章を通す練習。
気になったところを取り出して練習。そして、さらに通す練習。
多分第1楽章から全部を通す練習もした方がいいな…。
疲れそうだから、元気はつらつな時を選んでやってみようと思います。

その後は、MendelssohnのKonzertstück No.1のPrestのところを練習。

mendelssohn.jpg

途中、con tutta forzaと書いてあるのを発見。
"con"って"with"みたいな意味だっけ〜?
ネットで音楽用語辞典を調べたら、「全力でやれ!」みたいな意味が書いてありました。

私はいつでも全力でやってますよ。
何かご不満でも?
…と、音楽用語に一瞬カチンと来ました。

前に練習した時もこの用語はあったんですよね。でも全然見ていなかったなぁ。
その上の段にはffpもあるじゃないですか。それも見落としてたなぁ。
何かと発見が多い練習でした。

今週末はキャンパスの寮に学生が入居する日だったので、新学期は本当に目の前です。
学期が始まると私自身も忙しくなるし、(最初のうちだけは)学生も張り切って練習に来ちゃうので練習室が結構埋まっていることが多くて、なかなか練習が大変になります。あ〜、練習三昧な幸せな日々ももうおしまいなのね〜。

Spiral Learningと音楽

最近、「演奏技術の向上は、外国語習得と似ているのではないか」と考えています。

spiral learning
私の専門は外国語教育ですが、最近の(ってほど新しくもないな)学習理論の中には"Spiral Learning"(スパイラル式学習?)という理論があります(多分、日本では英語教育と関連して耳にする機会が多いかも)。「前に習ったことが全て身についているという前提で一直線に学習を進めていくのではなく、既習事項を何度も、少しずつ難易度を上げた状態で振り返ることで、確実に身につけていこう」ということです。


演奏技術に当てはめるなら、初心者のうちはスケールを限られた音域でゆっくりと練習しますが、できるまで何度も繰り返すことが必要です。さらに、それで終わりにするのではなくて、同じ調のスケールでも、次はもっと音域を広げ、もっと速いテンポで、もっと複雑なアーティキュレーションで練習することで、さらに技術を向上させ、そのスケールも幅広い音域での運指やアーティキュレーションも確実にマスターしていくという感じですかね。

だからどんなに上達しても基礎練習は欠かせないんだなと思います。でも、いつも同じ基礎練習ではマンネリになってしまい、新しい「学び」が起こらない(上にはいけない)ので、そこを工夫しなければいけませんよね。曲でも、一つの曲を何度か振り返ることで、より完成度を高めていけるのではないかと…。

音楽教育は専門外ですが、「一直線には進めない」という点を考えると、合ってますよね、きっと。教える側も、「今、スパイラルのどの段階なのか」を意識して、適切な内容のフィードバックをしないといけません。初心者に完璧を求めてもいけないし、中上級者にはチャレンジのある指摘をしなければいけないし。なかなか上にあがらない(上達が見られずに同じところでサークルを描いでいる状態)のはどこで躓いているのかも見極めなければいけないし。教わる側も教える側もきちんと考えてないと上達しないってことですね。

ついでに、もっと突き詰めて考えると、スパイラルは上昇する曲線。上昇するものには常に「重力の影響」がありますから、上に向かう努力をしなければシュルシュルシュル〜っと下に落っこちて来るのは必然。つまり、練習、練習ですよ〜。
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