ゆく年くる時〜2016年を振り返って〜

2016年は本当によく練習しました。
2015年の夏にレッスンを辞めた時の一番の心配は、「だんだん練習しなくなって、結局クラリネットを吹かなくなっちゃうんじゃないのかな」ということでしたが、よく考えるとレッスンをやめてからの方が練習するようになりました。ECMのリハーサルの日もその後は個人練習していることを考えると、2015年より2016年の方が明らかに練習量が増えました。
週に1度レッスンがあるということは、「次のレッスンまでにこの部分を頑張ろう」という動機付けになる反面、「先生に指摘された部分はまあまあできるようになったから、今日は練習休んじゃっても大丈夫かな」という感じに「休むことを正当化する理由」にもなってしまっていたかもしれません。練習を休むための言い訳なんてどこにでも落ちているので、やるかやらないかは自分次第なんですけどね。
レッスンをしていた時には「おばちゃんの趣味」として先生には軽く考えられていた気がしますが、ECMでの演奏はもっとシビアなので気が抜けないのとECMの先生は人当たりは柔らかくても音楽に対しては厳しいので、私も全力で取り組んでいます。これも練習量の増加に結びついたかもしれません。

毎日の練習時間の確保も上手になりました。
仕事の後に時間が取れなさそうな日には早朝に練習をするなど工夫を始めました。練習する時間なんかどこかにあるもんです。
職場の同僚には本当に快く練習に送り出してもらっています。ECMのリハがある日にはミーティングを入れないでもらうとか、そういうことを正直にお願いできるようになりました。そもそも、音楽科の公式イベント(新入生のオーディション等)がある、年にほんの数日以外は、24時間使える練習室が自分のオフィスから徒歩5分のところにあるのは最高の環境です。この恵まれた環境で練習しないなんて罰当たりだわ〜と常々思っています。

レッスンを辞めた時に一番残念だったのは「教室の発表会で演奏する機会がなくなる」という点ですが、今年はECMのメンバーとして演奏会に出られ、結果的には演奏活動の幅が広がったと思います。
再び大きいステージで演奏する日が来るとは、弦楽器とアンサンブルをする日が来るとは、クラリネット五重奏を演奏する日が来るとは、2013年に復帰した時には微塵も想像もしていませんでした。
3月の演奏会では自分の実力のなさとステージでのあまりの緊張にとんでもない演奏をしてしまいましたが、5月の演奏会ではECMの先生のおかげで自分なりに納得のいく演奏ができ、そして11月の演奏会では初めての無伴奏ソロにも挑戦することができました。
「気が付けば、もう3回もステージに立っちゃったのか、この1年間に…」と、自分でも驚いています。
ECMの先生や演奏会を聞いてくれた方々に褒めていただき「まだまだいけるかも!」という自信がつくとともに、自分の好きな曲を自分が演奏したいように演奏するためにはやっぱりテクニックを磨かないとなぁ…ということも実感した1年でした。練習するぞ〜。

来年はどんな演奏ができるでしょうか。楽しみです。
練習も演奏会も楽しんでいきたいです。
Category: その他

12月31日の練習:There is always a next year.

昨日の午後からおせち料理(っぽいもの)をあれこれ作っていて疲れてしまいました…。
でも、今年最後なのでお昼前に練習へ。

まずはA管でF# minorのスケール。
なぜこの調なのか…それはカードを引いてしまったから。
やっぱりスケールはコツコツ練習した方がいいなぁということを、今年最後の自分への戒めとするべく真面目に取り組みました。
およそ1年前にアイヒラーのスケールの本に毎日取り組んでいた頃はもっと滑らかに吹けたのに〜という部分もありましたが、その頃には一々運指を考えながら吹いていた高音域がするする〜っと自然に吹けるようになったのには進歩を感じました。

そのままBrahmsのクラリネット五重奏の第2楽章。
ページをめくった先にある3段、今日はものすごく真剣に練習しました。
これまでは「まあ、できないわな〜、こんなこと」みたいな気持ちがあったんですが、今日は「できるようになるよ〜。来年にはこの楽章は全部吹けるようになる」という気持ちが湧いて来て、いい感じに練習できました。でも、難しい…来年こそは!

B♭管に持ち替えてBiggsの第3楽章。
まだまだノリノリで吹けるほど体に染み込んでいませんが、ある程度のテンポで次の動きにちゃんと備えられるようになったので3月の演奏会までにはなんとかなるでしょう。

今年の練習は今日でお終い。
ま、大晦日ですから必然的に吹き納めです。
で、明日は吹き初めです。
明日の練習ではMamlokをもうちょっと練習しようと思います。

来年も楽しく練習しましょう。

12月30日の練習:Biggs、通してみた

今日は午前中に練習へ。

Biggsを第1楽章から通してみました。
よく考えたら第1楽章は冬休みに入ってからほぼ放置していて、第3楽章ばかり練習していました。あと流れが美しい第2楽章と。
でも、私は気がついてしまったんです。
第1楽章も指定のテンポも実は案外速いんだということに…。
問題箇所は2カ所あって、右手小指の担当が続いて時々指がロックされてしまうところ(バネ指なもんで)、そしてオクターブ上がったり下がったりする細かい動きで音の入りがすっきりしないところ。久しぶりでどうかなぁ…と思ったら、割とすんなり、しかも速めのテンポで吹けました。ほっ。
その後は第2楽章、第3楽章と通したんですが、いつも練習しているのよりも速めのテンポ(指定されたテンポに近い、四分音符=130ぐらいのテンポ)で吹いて最後まで通りました。もちろん「粗い」ところもありましたが、最後まで通らないと思っていたので嬉しかったです。その気になればできるのね〜。
通しの後は第3楽章のヨロついたところをさらに練習しました。

最近一箱開けたリードも試し吹き。
10枚中そのまま使えそうなのは4枚。柔らかいのでちょっとカットすればいいかな〜といのが2枚、硬いけど削ればいいか…が3枚。1枚はどうにもこうにもバランスが悪い感じ。この1枚はボツだな…。

今日は柔らかめのリードで噛まずに軽く吹けたのでよかったです。
指も力を入れずに柔らかく動けました。
第3楽章の途中の攻めるところはちゃんとグイグイ行けたし、全体として曲の感じがつかめて来た気がします。(全体の流れに目を向ける余裕が出てきたのかもしれません)

明日も楽しく練習しましょう。

12月29日の練習:Biggsに集中

今日は山を乗り越える道筋をつけようと、とにかくBiggsに集中して練習しました。

最初の山、延々と続く上り坂〜っていう感じのところ、メトロノームでテンポを少しずつ上げながら練習。
だいぶマシになりました。問題点は休符で腰を降ろしちゃうところだな。
8分休符なんですが、実は1拍の3分の1の長さなので、一息つく間もなく先に行くように心がけないと。

高音域でのスタッカート、高音域にグイッと上がっていくスケールはずいぶんよくなりました。演奏したいことがちゃんとできていると思います。

B♭管の時、というか速い連符の時はストラップを短めにして右手親指にかかる負担をストラップに回すと、楽器を支えようと力を入れなくてもよくなって、指が回りやすいです。当たり前のことなんですけど、今日長さを調節してみて実感しました。

今日は全体的に噛みすぎ。
リード自体は硬くなくて柔らかめのリードを選んで吹いているのに、なんか力が入っちゃってる感じ。リラックス!
全体的にもっと力みが取れたら、連符がスムーズに行くんだろうと思います。
明日はその辺に気を付けてみようっと。

明日も楽しく練習しましょう。

練習中の独り言

私は練習中に独り言が多いです。

遅いっ!
入りが遅れてる〜。
休符休みすぎ〜。
休符、1mm長い。(←距離じゃなくて時間だってことはわかってますけどね)
入り、汚いよ。
ちゃんとタンギング。
音、いちいち押さない。
違う、違う。
それダサいからやめて。
うるっさいよ〜。ここpだよ〜。
他の人は何してるんだろうね、ここ。(←アンサンブルの曲の場合)
ちょっと〜、何したいの〜、自分?
この人、頭が変!(←臨時記号が多い作曲家を呪う時)
フランス人め〜!(←フランスの作曲家の曲に臨時記号や高音域が多いことを呪う時)


まあこんなことを次々に言っているんですが、時々泣きが入ると、

薬指、頑張ろうよ。53年間一緒に生きてきたじゃないかぁ。今まで一度も違う薬指だったらいいなぁって思ったことないよ。だから一緒に頑張ろうよ。(←薬指の代わりに小指、人差し指を説得することもあり)

復帰するまで25年以上も待たせてごめんね。ずっとお姉ちゃんちの納戸で待っててくれたんだよね。待たせた分、できるだけ頑張るから、一緒にいろんな曲を演奏しようね。(←自分の楽器に対して詫びを入れる)

隣の練習室の人はきっと怖がっているにちがいない…。

12月28日の練習:BrahmsとBiggs

今日は午後遅くなってから練習へ。

開始時間が遅かったからやめておこうと思っていたのに、A管でBrahmsのクラリネット五重奏曲。これを始めちゃうとキリがないのよね〜と思いながら、第2楽章と第3楽章。
第3楽章はともかく第2楽章は本当に苦戦中。
ページをめくった後の3段が地獄のように難しい…。
言い換えれば、この3段さえなんとかなれば全体的になんとかなるんだけどなぁ。
好きだけど難易度の高い曲は或る日突然吹けるようになるわけじゃないので、「あ〜、誰が聞いてもわかる曲なのに、こんなに吹けないなんて恥さらし」と思いつつも練習しなくちゃ…と思っています。特に学期中はECMの演奏会の曲にかかりきりになってしまうので、長い休みに練習しないとね。
それにしてもA管、調子いいです。好きな曲を吹いている時は絶好調だわ〜。

B♭管に持ち替えてBiggs。
第3楽章は3ページ半あって、その中の3ページが山なんですが(ほとんどが山。山を降りているヒマがないぐらい山。尾根を縦走している状態)、今日は後半の二つの山がすごくうまく行きました。テンポもばっちり、指もタンギングもばっちり。
でも、前半の山が調子悪かったです。崖から転がり落ちたり荷物が重くて足が前に出なかったり…。弱音を吐くな〜!って感じ。
明日はA管での楽しい時間を後回しにして、この山から攻めてみようと思います。難しいことをしているわけじゃないのに行き詰まっているところをすっきりしたいです。

げっ、今年の練習も残すところ3日じゃないですか。
別に年が変わるからと言って何がどうってことじゃないんですが、お正月の準備との時間の兼ね合いをちゃんと計算して練習を入れないとね。

明日も楽しく練習しましょう。

BG Instrument Warmer

BGinstrument warmerこんなの買ってみました。
(これのモノトーンの柄にしました)
楽器にかぶせるタイプの楽器ウォーマー。
送料込みで$20だったのでポチっと。

常夏のイメージのカリフォルニアですが、結構冷えるんですよね。
だから楽器を持ち運ぶ時は短距離でも一旦スワブを通してバラしてケースに入れて…。
毎週のECMのリハーサルの前には地下の練習室で30分ぐらい音出しをして楽器がほどよく温まった頃に、同じ建物の1階のリハーサル室移動。
その間3分もかからないのに、楽器をバラしてまた組み立てるのが面倒で。弦楽器の人と違って組み立てに時間がかかるし…。
演奏会の本番の時も同じく。出番前に舞台裏で楽器が冷えないようにず〜っと胸元に抱えているのは重くて大変です。


着古したフリースのジャケットの袖を使って自作しようかと思っていましたが(←おばちゃんは自作が好き)、ちゃんと何重かに生地が重なっているしっかりした製品が$20!
$20なら使い勝手がイマイチだったとしても許せるかなぁ〜と。
期待しているように使えることを祈っています。
届いたばかりでまだ使っていません。使ってみてどうだったかは、また後ほど。

12月27日の練習:今日は2歩下がった

今日もA管でスケールとアルペジオを少し練習した後はBrahmsのクラリネット五重奏の第4楽章と第2楽章。
あぁ、第2楽章、楽しいんだけど本当に難しい…。
でも、ふと思いました。
「できるわけないわ」とか「無理無理」とか思いながら練習するぐらいなら、練習しない方がいいんじゃないか…と。
目の前にある譜面とネガティブな思いが関連づけられてしまったら、本当はできるのにいつも先ずは気持ちが負けてしまうじゃないか…と。
というわけで攻めていくことにしました。
私はこう吹きたいんだというのを前に出しつつの失敗。
今は転んでいますが、何をしたいのかは自分がよくわかっています。

練習の後半はB♭管でBiggs。
昨日は「よしっ!!」と思ったのに、今日はそこから2歩後退って感じ。
もうちょっとなのに〜!
私とBiggsの攻防戦は続きます。でも、絶対に落としてみせるから。

明日も楽しく練習しましょう。

12月26日の練習:いけそうな予感

今日の練習はまずA管でスケールを少し。
どうしてもBrahmsのクラリネット五重奏を吹きたい気分だったので、そのままA管で練習。
第2楽章と第4楽章を練習しました。
第2楽章は本当に難しい。涙が出るほど美しく、そして難しいです。
練習時間2時間のうちの半分を費やしてしまいましたが、満足〜気が済んだ〜って感じ。
今日はA管の鳴りがすごくよく、音色もとてもしっとりしていました。
サンタは新しい楽器を持ってきてはくれませんでしたが、夜中にこっそり調整してくれたのかなって思いました。

練習の後半はB♭管に持ち替えてBiggs。
今日は奇跡的に調子がよく、四分音符=120までテンポを上げられました。
Biggsはずっと「本当に人前で演奏できるレベルになるのかな?」という疑問を抱えつつ練習をしていて、「ダメだ、そんなネガティブなことを考えちゃダメだ」と自分に言い聞かせて来たのですが、今日は初めて「演奏会で吹けるようになる」と感じることができました。
冬休みはまだ2週間残っているし、きっと大丈夫だ〜。
でも次の課題はこれを立奏できるかどうかだわ。ず〜っと座って練習していたのでね。立奏すると速い曲はなんか落ち着かない…でも、立奏の方がJazzyなリズムに乗りやすいかもしれない…とりあえず、来学期のECMでのピアノ合わせは最初から立奏で行けるように冬休み中も立って練習しようかなぁ。

明日も楽しく練習しましょう。

Everything happnes for a reason.

私には二人のmentorがいます。

2013年に復帰した際にアメリカで先生を見つけてレッスンを始めました。
うちの大学の音楽科の卒業生で30代。悪い人ではなかったのですが、私はこの先生の音が何だか好きになれなかったのと、指導の仕方が初心者の子供向けで(年配の)大人にはどうかなぁ…という感じでイマイチ満足できませんでした。(先生も自分よりもずっと年上の経験者の生徒を教えることに戸惑っていたんだろうと思いますが…)
うちの近所でクラリネットの先生を見つけるのはとても難しいので、2014年の夏の一時帰国が決まった時に、日本でレッスンを受けてみることにしました。「これからできるだけ長い年月、無理なくクラリネットを続けるためにはどうしたらいいだろうか。まずは息が苦しいという問題をなんとかしなくちゃ。そして楽に吹けるようにしていかなくちゃ。そういうことを教えてもらえたらいいなぁ」ということを主眼にレッスンをお願いした先生は、アレクサンダー・テクニークを学ばれてレッスンにも取り入れていらっしゃる先生です。
2015年の夏にもレッスンをしていただいたので、私の日本での先生と言ってしまってもいいのかしら…?(たった2回しかレッスンを受けていない私が「生徒です」と言ってしまうのは図々しいでしょうか…?)
私にとってはクラリネットに関するmentor的な存在です。
定期的にレッスンを受けられるわけではないので、普段は先生のブログを読んで自分がしていることを内省したり、自分が取り入れられることを実践したりしています。高校時代、大学時代に習ったことには縛られずに、「なるほど、こういう考え方があるのか。こういう方法があるのか」とopen-mindedで記事を参考にさせていただいています。この先生の考え方に触れて、体もそうですが気持ちが楽になったと感じます。

もう一人はECMの先生、私の音楽面、精神面でのmentorです。
「どうしてこんな時に落ち着いていられるんだろうか」というぐらい落ち着いていて(年の功?)、かなり楽観的(アメリカ人だから?)。ちょっとしたことでパニックになり、放っておくとありもしない最悪なシナリオを想定してしまう私の暴走を止めてくれる存在です。
先生がECMに誘ってくださらなかったら私は地下の小さい練習室でいつまでも一人で練習しているだけだったと思います。
先生がステージで演奏する際の心構えを淡々と説いてくださったので、私は人前で演奏するのが怖くなくなりました。私をcomfort zoneから連れ出して、広い世界を見せてくれたことに深く感謝しています。

出会いってあるんですね。
偶然のようでも、それは多分「その時に出会うことになっていた」出会いなのかなぁと思います。私がもっと若かったら「体に楽に吹けるようになりたい」という観点を持たなかったでしょうし、25年以上のブランクの間にいろいろな音楽に触れなかったら「現代音楽、面白そう」と思わなかったでしょうし、私が一人で地道に練習をしていなかったらECMの先生も声をかけてはくれなかったでしょう。

Everything happnes for a reason. これからもこういう出会いを大事にしていきたいです。
Category: その他