3月31日の練習:歯を食いしばってVolans

理解不能なmasterclassが3時間半も続いてぐったりでしたが、その後は予定通りに練習へ。

B♭管で高音域の基礎練習をした後は、 Volansの嫌になっちゃっている部分から。
昨日は思いっきり放り投げてしまったので、今日は渋々練習しました。
渋々練習した割には少しは進歩しましたが、本当にできることならこの曲は回避したいです。練習するのさえ嫌になりそうだから。

その後は短時間でBiggsを練習。
春休みはこれに専念しようと思っていたのになぁ…。
演奏会まで2カ月、もう少し頑張らないと。

明日も楽しく練習しましょう。

ちょっと残念なmasterclassに参加してみた

大学の音楽科が主催するmasterclassがあったので出席してみました。
講師は東海岸の方の大学で教えているクラリネットの先生。クラリネットの先生の古くからの知り合いらしく和気藹々とした雰囲気で、演奏してくれた3人の学生さんもそこそこ上手でよかったのですが、全体的にはちょっと…。

後半、Fundamental of Clarinetというハンズオンのセッションがあるというので残って参加したのですが、学生さん、卒業生、そして私も楽器を組み立てて準備しているのに(←そんなハンズオンがあるとは知らなかったけど、たまたま練習に行く前に参加したので楽器があった)延々と「若かりし日の思い出話」が続いちゃって、いつになっても楽器を吹くチャンスなし。
クラリネットの先生がちょっと声をかけて、ようやく始まったのかと思ったら、開放のソの音を順番に重ねて吹いていくだけで、それはそれはFUNDAMENTALな内容でした。私は楽器を組み立てたらできるだけ温度が下がらないように胸の前に抱えて持ちバレルを温めておく習慣がありますが、学生さんたちはスタンドに立てたままだったので、同じ音を出していてもピッチも合わないし〜。
で、結局また延々と思い出話になって、終了。はあ?…って感じでした。
ま、ハンズオンの内容までは準備しないで来たんだね、この先生。

近所の楽器店のオーナーが各社のクラリネット、マウスピースを展示してくれたので、それに気を遣ってなのか「今はクランポン以外の選択肢もたくさんある。セルマー、ヤマハ、バックン。新しくキーがついていたり、R-13よりもいい木で作られている楽器もたくさんある」と、クラリネット吹きなら誰でも知っているウンチクを語られてもね…だからってその場で「買います!」っていう人はいませんよ〜。

唯一よかった点は、セルマーの上位機種を試奏できたこと…かな。
プリヴィレッジというモデルでした。でも吹きやすくはなかったです。トーンホールの間隔/感覚が私に合わない…。A管を探していた時に一度吹いたシグネチャーの印象がよかっただけにがっかりしました。やっぱり自分の楽器が一番吹きやすいです。お金が出せないわけではないので「もっといい楽器を買っちゃおうか」という心の中の囁きと常に論議していますが、こうして吹き比べてみると自分の楽器は素晴らしい。ちゃんと調整しているので、先生が指摘したような音程の悪くなる箇所などの問題点が私の楽器にはないんです。(楽器の癖はあります。でも、それを知って修正しながら吹いているので気にはなりません)
モデル演奏をしてくれた学生の中に1人トスカを吹いている子がいたのですが、結局、吹く人の技量に合った音しか出ないのね…ということが確認できました。これも、ま、今回参加してよかったことかな。今まではプロ、セミプロが吹くトスカしか聞いたことがなかったので、「普通の人が吹いたら普通の音がする楽器なんだな」と思いました。

あとは、表現こそ違えど、倍音に合わせて下の歯が当たる部分を柔軟に動かすという点、私が習って実践していることと同じことを言っていたので安心しました。

大学のクラリネットの先生はとても親切で、たびたび学科のイベントに顔を出している私をちゃんと認識してくださって、集合写真も一緒に撮ろうと言ってくださいました。有り難かったです。もしかしたら、レッスンを受けさせてくださるかもしれません。でも、まだ躊躇する気持ちもあって、そのことを言い出せないまま、お礼を言ってお別れしました。

何を躊躇しているのか?
一つは先生のメソッド。絶対にこれとこれをこなさなければダメとか、まだこの曲を吹いたらダメとかうるさい人もいるので。この先生はそうじゃないという印象なんですが…。
もう一つは先生の学生の音。先生の音はすごく柔らかく滑らかな、私の好きな音ですが、先生の教え子の音はどれも固い。どうすればそんな固い音が出るんだろうと思うほど固い…。先生の教え方のせいではないと思うし、もしかしてこの固い音がアメリカではスタンダードなのかもしれませんが、私の好きな音ではないので。レッスンでその方向に矯正されたら嫌だなぁと思う気持ちがあります。
もう一つは、私がただのおばちゃんだということで、適当にレッスンされたら嫌だなぁと思うこと。復帰後に習った先生にはそういう傾向がありました。適当に流されてるなぁって感じ。真剣にレッスンをしてもらえるかなぁという不安。
最後は、この先生がこの地域でのクラリネットの重鎮なわけで、この先生が合わないと思ってもやめることになったら面倒だなぁ…という心配。嫌がらせをされるわけじゃなくても、いろいろ面倒です。

な〜んてことを考えながら、こんなに心配するぐらいなら結局一人で練習するのがいいのかなぁ…と思ったりしています。
Category: その他

3月30日の練習:超絶な現実逃避

今日は夕方練習に…。

まずは、最近ハマっているCarbonareの教則本のこのページで高音域の練習。
自分用にこの後にもう一段追加して、最後の音がド#になるようにして練習しています。
high-notes.jpg

その後はVolansの練習…と思ったんですが、1分ぐらい吹いたところであまりの進展のなさに気分がすご〜く滅入ったので、楽譜を床にたたきつけて(そんなに激しい動作ではありませんでしたが)「今日はこんなの練習しない!」と宣言して、Biggsの楽譜を取り出しました。でも、「Biggsだってそんなに好きじゃないもん!」とまたしても楽譜を払い落として、超絶な現実逃避に走りました。

Brahmsのソナタ第2番の第3楽章のアルペジオのところをせっせと練習。
最初はごちゃごちゃしていたところが、何度か練習してすっきり吹けるようになって爽快!
こういう達成感がないのよ、VolansとかBiggsには…。

気分が晴れたので、現実逃避もよしとしよう。

明日は大学の音楽科でクラリネットのmasterclassがあります。
それを聴講に行って、モチベーションを上げたいです。

明日は気分も明るく練習しましょう。

健身球/Health Ball/Baoding Balls

おそらく50代で手指の関節に腫れや痛みが出ている人には役に立つ情報だと思います。
楽器を演奏しない人でも手指が思うように動かないというのは辛いものです。
私も毎日大量にグルコサミンを飲んだりしていますが、なかなかね〜。

手指の柔軟性というか可動性を保つために何かしなければ…と、思いついたのは「胡桃回し」。2個の胡桃を指を使ってクルクル回すあれです。
ゴルフボールで代用すればいいのかな?と思ったんですが、私は手が小さいのでゴルフボールを片手で2個一度に持つのは至難の技。
じゃあ、やっぱり胡桃かな…近所の、ナッツなどを量り売りしている自然派のスーパーなら、殻付きの胡桃も売っているかしら…と思ったら、季節外れなのか見当たらず。
仕方なくその隣の手芸洋品店で木工の材料としてい売っていた木製のボールを買ってみました。直径は1.5インチで10個入り、$4.50(の40%オフで税込$2.77)で買えました。
よしよし。
balls.jpg

私が買ったのは木工細工の材料ですが、ちゃんとしたものは健身球/Health Ball/Baoding Ballsという名前のようです。
このボール、全部で10個あるので家にもオフィスにも置いておいて、地道にリハビリをしていこうと思います。

3月29日の練習:ちょっと上向き、今日はBiggsを…

今日は夕方から練習へ。

まずはA管でCarbonareの教則本、今日も飽きもせずに高音域の練習をしました。
楽にふけるリードを選んだのですが高音域がスムーズに出ました。
Il suono : arte e tecnica (音色のための練習)」というタイトルがついているだけのことはあって、この教則本で練習すると、音と音のつながりを意識しながら高音域が練習できます。運指や息にも注意が向くので、単音だけ練習したりスケールで練習したりするよりも高音域の音質がよくなり、ピッチも正確になります。
最初は「こんな高い音まで練習するの!?」と怯みましたが、今はこの本に出てくる音域は全て吹けるようになりました。
現在の問題の音は、この本の最高音のさらに半音上のド#なので、各練習の終わりに自分で同じパターンを追加してド#まで練習するようにしています。

その後はB♭管に持ち替えて、同じ練習を…。
A管の方がB♭管よりも高音域が出やすいのですが、Volansの曲はB♭管用に書かれているのです。B♭管でもスムーズに高音域が吹けるように練習しました。高音域の練習が長かったので耳が疲れました。

教則本の後はBiggsの第3楽章。
最近はVolansに時間を取られていたので久しぶりです。
メトロノームを使って、リズムというか音符の長さが正確に吹けるように練習しました。

最後はVolans。
装飾音符が満載でリズムが意味不明になってしまう中間部から練習しました。そして、問題の超高音のド#が出てくるフレーズも練習。オクターブ下を吹くというチョイスもありますが、それは最後の最後まで取っておいて、今は書かれている通りの音域で練習しています。

今日は噛まずに普段のアンブシュアで練習できた点が○。
高音域を意識しすぎて力が入り、リードも硬めの傾向になってしまって、アンブシュアのflexibilityが失われていたのですが、そこから普段のゆるっとしたアンブシュアに戻せたのでよかったです。

明日も楽しく練習しましょう。

3月28日の練習:マウスピースの吹き比べ

今日は午後に練習へ…。

どうしても高音域を(上第6間のド#を)何とかしたくて、今日はマウスピースを吹き比べてみました。と言っても、手元にある歴代5本のB40の吹き比べです。

1号:2013年8月にネットショップで購入。
近所のお店にあったB40と吹き比べてみたけれど、違いはわからないまま購入。
2号:日本のプロ奏者(A先生)の選定品。2014年の冬に購入。
3号:日本の指導者(B先生)の選定品。2015年の夏に先生とクランポンに行って購入。
4号:B先生の選定品。B先生の手元にあったものを2016年初夏に購入。
5号:A先生の選定品。4号がちょっと合わない気がしたので2016年秋に購入。
現在はこれを使用中。

さてさて〜、比較してみた結果ですが…
1号:高音は結構当たるが、鳴りが軽くて、音に深みがない。
2号:全体的にコンパクトな音。高音の当たりはイマイチ。
3号:高音は当たるが、鳴りが軽い。中音域の反応が遅く、歯切れが悪い。
4号:息が入れやすいが、やはり何か好きになれない印象。
5号:音はコンパクト。高音の当たりは普通。全音域の反応がよく、歯切れのいい音。

ということで、結局は5号に落ち着きました。
古いマウスピースは使い込んでオープニングがより開いているのか、リードが薄く感じられました。A先生の選定品はコンパクトな音がして、音が細い印象。先生の演奏もそういう印象なので、おそらくコンパクトな音が先生の好みなのかなぁと思われます。B先生の選定品は息がとても入れやすく、音に暖かみがある感じ。でも、歯切れの良さが今ひとつ…。音色としては3号が好きですが、今回の演奏会ではパキパキと歯切れの良い音が要求される曲を吹くので5号を使うことにしました。

5号に合わせてすでにリードを選んであるので、別のマウスピースに合わせて選びなおすのが面倒…というのも理由の一つです。5号を使いながら、少しでも高音が当てやすいリードを探す/育てる方がいいかなぁと思いました。

それにしても、古くなったマウスピースってどうしたらいいんでしょうね。これ以外にも大学時代に使っていた5RVと復帰直後に買った5RVライヤーもあって、引き出しの中の場所を取っています。他のみなさんはどうしているんでしょう?

練習はマウスピースの吹き比べをしながらCarbonareの教則本でオクターブ違いの音への跳躍を練習。

Volansは苦手部分を中心に練習しましたが、今日は全然はかどりませんでした。唯一の救いは、曲を聞きながら楽譜を見てちゃんと曲の進行がわかったこと…つまり、聞いている分には落ちなくなったということですかね。でも、吹いたら落ちるな…確実に落ちる…。

明日も楽しく練習しましょう。

3月27日の練習:Volans、最後まで来ました

今日の練習はまずA管でCarbonareの教則本。
高音域とアルペジオをしました。
どういうわけだかA管の方が高音域が当たりやすいです。Volansに出てくる最高音の上第6間のド#もA管なら結構当たります。

私のA管とB♭管のセッティングの違いはバレルなので、今日はいつもA管に使っているiconのバレルをB♭管につけてみました。
(B♭管のバレルはトスカのGLで、全く違和感も不満もなく吹いているのですが、なんせ高音域がisssueになっているので藁にもすがってみたわけです)
結果としては、これといって変化なしでした。バレルがどうのこうのよりも、管の長さの違いから来るものなんでしょうかね?

B♭管ではVolansの1曲目を何とか最後まで吹きました。
行き詰まっていたところも少しはマシになりました。
今日は途中であまりにもストレスを感じたのでBrahmsに2回逃げました。でも、またVolansに戻って歯を食いしばって練習したのは偉かった、自分…。
2曲目も何とかしなくちゃ…せめて少しは練習しておかなくちゃ。でも、この曲、私が吹くことになっちゃうんでしょうか。誰かきっと他の人がいると信じたいです。

明日もぼちぼち練習しましょう。

3月26日の練習:Volansでぐったり

昨日は家事をしているうちに面倒くさくなって練習サボっちゃいました。
今日は朝から練習へ。

A管でCarbonareの教則本のアルペジオ。
今日のは何だかすっきり解決しないアルペジオで、「あ、間違っちゃった」と思ったらそれが正解だったりする困惑する音のつながりでした。

その後はB♭管でVolans。
頭の痛い部分をじわじわと練習していますが、一向に前に進む気配なし。
装飾音符もリズムもごちゃごちゃしていて、自分が何をしているのかさっぱり…。
いつかは「わかった、そういうことか!」という時が来るのでしょうか。
昨日、ECMの先生には「どうかVolansは他のクラリネット奏者を見つけてください。その方が絶対にうまくいくから」とメールを出しましたが、他のクラリネット奏者なんて見つかるのかな?大学のキャンパスにクラリネットが吹ける人はかなりいそうなんですが、現代音楽に興味があって、この曲を吹きたいと思う人がいるかどうかが疑問。

あまりにも精神的に疲れてしまったので、こういう時はBrahms。
すご〜く久しぶりにソナタの1番。2年ぐらい前に練習した時にはかなり苦労した5連符と7連符がすっきりできるようになったのには感激しました。でも、調号には注意散漫で、他の部分がミスだらけでしたけど…。やっぱり私にはこういう音楽の方が向いています。

あ〜、本当に困っているんですが、春休みは残り1週間…。
明日も頑張って練習しましょう。

3月24日の練習:Brahms、Volans、Biggs

今日は夕方から学生が作った短編アニメの上映があるということで、その前に練習へ。

A管でCarbonareの教則本で高音域の練習。
そして、Brahmsの交響曲第1番からの抜粋を使った練習も少し。
先日、雨の日に吹いた時には反応が悪く2軍落ちを考えていたリードが、今日は案外よく鳴りました。やっぱり雨の日にリード選びをしてはいけませんね。
その後はA管でBrahmsのクラリネット五重奏を久しぶりに吹いてみました。
あ〜、Brahmsは心にしみる〜。

B♭管に持ち替えて、Volans。
昨日よりは半歩前進したような気がします…。
でも、まだ1曲目は残り1ページ、そして2曲目が3ページ手付かずの状態です。春休みは残り10日間…Volansに呪われたままで終わってしまいそうです。

Biggsも苦手意識がある部分を取り出して練習しました。
最近Volansに侵食されて、Biggsの練習時間が確保できないでいます。いかん、いかん。Biggsを吹きこなすのが春休みの課題でしたのに〜。

私の場合、A管で基礎練習をするとB♭管に持ち替えてもかなり調子がいいです。A管がよく鳴るリードはB♭管でも鳴りがよく、いい音がします。そういうことを何度も体験しているのに、時間がなくなるとついついB♭管でちゃっちゃと曲だけ練習しようとしちゃうんですよね。急がば回れと言いますからね〜。できるだけA管で基礎練習してからB♭管へ…という流れを作ろうと思います。少なくとも春休み中は心掛けよう。

明日も楽しく練習しましょう。

3月23日の練習:今日もVolans

今日は朝9時頃から練習へ。
今日、明日で学期末の試験週間も終わりなのでキャンパスの学生の数は激減。音楽科の先生も学生も練習室周辺には見当たらず、地下1階を貸切状態でした。

まずはA管で基礎練習。
Carbonareの教則本の低音域のところを練習。高音域の部分はよく練習しますが、低音域を練習するのは初めてではないだろうか…。発音が遅くならないように気をつけながら練習しました。ドボルザークの『新世界より』からの抜粋を使った練習はとても楽しかったです。

その後はB♭管に持ち替えて、リード選びを兼ねて高音域の基礎練習。
上第5間のラまでなら大抵のリードで一発で鳴りますが、Volansにはそこからさらに4つ上の音まであるので、高音が当たりやすいリードを選ぶことが大事です。特に上第6間のド#は現時点では「当たらないことの方が多い音」なのでね〜。リード・ケースにあるリードの中でガサガサしたりするリードは新しいリードと入れ替えるようにマークを付けながら、リードをどんどん交換して行きました。

曲の練習はVolansを中心に。
とにかく何とかしないと先に行けない部分を重点的に練習しました。8拍子から9拍子に変わり、その後10拍子になる部分が山場です。そこさえ越えればあとは大丈夫そうなんですけどね〜。もうちょっとなんだけど…。

明日も楽しく練習しましょう。