7月7日:masterclass (その2、本当は4回目)

今日は2週間ぶりにclarinet masterclassの見学に行ってきました。

今日のプログラムは:
1. "Richard Strauss: Till Eulenspiegels lustige Streiche"五重奏版 (Cl. Arianna)
編成はバイオリン、コントラバス、クラリネット、バスーン、ホルンで、この編成のを聞いたのは初めてです。アンサンブル力がすごかったです。それぞれソロのフレーズがきっちり吹けているのは当たり前として、誰と一緒に入るのか誰に受け渡すのかそういうアンサンブルの要素を理解して視線や体の動きでしっかりコミュニケーションをとって演奏していました。素晴らしかったです!

2. "Brahms: Clarinet Sonata No.2"より第2楽章 (Cl. Fatima)
この楽章は基本的には3拍子で書かれているのですが、その中で小節線を越えて4分の2になるところがあります。その変化を意識すると、3拍子との密かな対比が生まれて音楽が深まる。去年も同じ曲の第1楽章の分析でRichie先生は同じような趣旨のことをおっしゃったのですが、今日は去年よりもはっきりBrahmsの意図と吹き方のコツがわかりました。
3週間前に行ったmaterclassはFatimaは病欠だったので、彼女の演奏を初めて聞きました。すごく深みのある音でした。

3. "Messiaen: Quatuor pour la Fin du Temps"より"Abyss of birds" (Cl. Ryan)
この曲がメインのセミプロ(?)元プロ(??)の演奏会を3月に聞きに行ったのですが、その時よりもずっといい演奏でした。いろいろな意味でコントロールが効いていて、すごいな…と思わせる演奏でした。
曲のタイトル通り、途中には鳥の鳴き声が出てくるのですが、Messiaenは実際に鳥の声を書き起こして譜面に書いたとか…。Richie先生は、ここには音楽を反映させずに「鳥の声」として淡々と演奏するようにとおっしゃっていました。聞こえてくる鳥の声で「自分は全く知らない土地にいるんだな」ということを感じる、そんな体験が表現されているんだということでした。ふ〜む。Messiaenは捕虜収容所でこの曲を書いたそうなので、そういうことなのかもしれません。

4. "Schumann: Fantasiestücke"より第2曲、第3曲 (Cl. Jack)
この曲は復帰2年目のグループ・リサイタルで演奏した曲なので、よく知っています。実はピアノが難しく、ピアノときっちり合わせるのも難しい曲です。Jackの演奏はちょっと雑な感じだったかなぁ。気になったのは線の細さ…。この曲はA管の曲ですが、FatimaのBrahmsのソナタのB♭管の音よりも音に深みがなかったです。Jackはこういう曲は得意じゃないのかなぁ…。

約2時間、なかなか楽しく勉強になるmasterclassでした。
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