行く年来る年

2013年の夏にクラリネットに復帰して丸5年と数カ月が経ちました。

2018年を振り返って…と思ったのですが、クラリネットを吹いていることがあまりにも日常に溶け込んでしまっていて…。
ECMの3回のコンサートでは、3月の演奏会でLeo Sowerbyの『Sonata for Clarinet and Piano』(1944)を演奏したことが一番印象に残っています。とにかく難しかった…ゆったりした楽章も歌いにくい中音域が続いたのと、ピアノの動きが謎すぎて、どこで合わせたらいいのかきっかけがいつまでもわからなくて「ピアノの音に溺れてしまう〜」と不安が募り、合奏練習中に伴奏していた先生に涙目で訴えたこともありました。速い楽章は休符がほとんどなく吹き終わると「す、座らせて…」と言いたくなるような疲労感…。この曲は自分では決して発見できない曲で、最初のうちは「どこが楽しいの?」と気持ちが入りませんでしたが、振り返ってみると、とても素敵な曲でした。

春の演奏会ではMarcel Chyrzynskiの『Quasi Kwazi』を吹きました。Chyrzynskiに出会ったのは2016年の夏、そこから『Quasi Kwazi』3部作にのめり込んでいましたが、今は少し熱が冷めた感じ…。残り1曲の『Quasi Kwazi III』には何年か後にまた取り組みたいです。クォーター・トーンなどあって、すごくchallengingな曲ですが、できそうな気がするので…。(←何処からくるんだ、この自信?)

秋の演奏会ではOlivier Messiaenの『Quatuor pour la fin du temps』から第3曲の『Abîme des oiseaux』を…。
本番直前のステージリハーサルが最悪で(←私にはよくある出来事…)、でも本番はほぼ思ったように演奏できて、ものすごく達成感がありました。これでクラリネットを終わりにしてもいいかなぁ…と一瞬思ったほど。ほんの一瞬ね、やめませんよ〜。
この曲は記譜上で「ものすごく難しい」という部分はないんです。ただただ解釈と表現が難しい曲でした。そして普段は高音域でチャラっとごまかしているのに(←高音域でちょっと速い連符がキマれば、それなりに上手に聞こえるじゃないですか〜、ぶっちゃけた話)、この曲のように、中音域、低音域でものすごく重いテンポで歌い上げるっていうのは初めてで、その音域で音を綺麗に響かせることをものすごく意識して練習しました。これはいい経験になりました。

flutter tonguingができるようになったことも2018年の出来事の一つですかね〜。断続的にですが、もう2年越しで練習していますからね。ようやく新しい技が覚えられたか!って感じです。総合的には2017年よりも上手になったと思います。指も動くようになったし、年の功で曲の理解や表現も上達しました。関節リウマチの痛みがmaxだった2017年は、クラリネットなんか吹いている場合か?と思う日もたくさんありましたが、今年は症状が安定してあまり不安を感じないで吹けたのが嬉しいです。

…で、今は『Quatuor pour la fin du temps』の他の曲に取り組みつつ、Bergの『Four Pieces, Op.5』とLutoslawskiの『Trio for oboe, clarinet, and bassoon』も並行して練習中。

2019年は、残り2回のECMの演奏会でいい演奏をするということがまず一番大事な目標です。
今年度一杯でECMの先生が引退なさった後、自分がモチベーションを保ちつつクラリネットを続けていくことが課題です。演奏会がなくても基礎練習をし、曲に取り組んでいけるのかどうか、全ては自分のモチベーション次第です。

2019年の夏には復帰から6年、クラリネット歴が合計13年になります。
「15年吹き続ければある程度のことは難なくできるようになる」というトランペット吹きの元・日本語のクラスの学生が言っていたことを信じて、そこまでは絶対に頑張ろうと思っています。
アメリカでいい先生を見つけてレッスンを受けるのもアリかもしれません。でもね〜、先生がいると、それはそれで自分の好きなようには演奏できなくなりそうな気もするし…ま、じっくり考えよう…。
何はさておき、今はまずECMの演奏会に向けて頑張っていこうと思います。

そんな1年の振り返りでした。

クラリネットは楽しいです。でも難しい…難しいから楽しい。でも楽しいと思えるところまでが難しい…なんか複雑です。何年やっても次々に課題があり、それを克服しても次の課題があり…。でも、一言で言えば楽しいです。

来年も楽しく演奏しましょう!
Category: その他

12月31日の練習:今年最後の練習

大晦日の雑用に追われて家から出るのがめんどくさくなる前に、練習に行って来ました。
今年最後の練習は午前11時ごろから1時間ちょいの短時間で。

今日は曲だけ〜。
まずは、Lutoslawskiのtrioの第1楽章の連符。
曲の前半、後半に出てくる連符は普段もせっせと練習していますが、それ以外の小さい難所=冒頭のフレーズにちょろちょろ出てくる嫌なトリルを練習しました。右手の親指を動かさなきゃいけないトリル、五線の中にあるミとファ#です。(実はファ#とソ#というもっと嫌なパターンがあったんですが、これは便利な替え指を見つけたので今は楽勝)曲の中では大した意味を担っていない音なのに、ここでコケると士気が下がるっていうところに登場するので地道に練習しています。いい感じでできる時もあるんだから、不可能なことではないのよ〜。本番までには(それは3月なのか5月なのか不明)できるようになります。あとは、ダイナミクスに注意してみました。ノリノリで吹いているとどんどん音量が大きくなっちゃいますが、fとpが短い区間に交互に出てくるので、ダイナミクスの指示を見落とさないように要注意です。

Bergの第3曲も練習。
flutter tonguingと普通の音が交互に出てくるところと、終盤にflutter tonguingでクレッシェンドをしながら下降するんだけど行き着いた先が急にppになるところを練習。少しずつ曲の様子が見えて来たので、小さいところに気を配ろうとしています。それがまだまだなんですけどね…。

今日の練習はここでお終い。今年の練習も終わりです。
今年もクラリネット三昧の一年でした。復帰してから丸5年とちょっと、最初の年は「復帰してたのは間違いだったか」と思うほど上達しなかったし、学生時代とのギャップが大きくて練習や演奏が楽しめない時がありましたが、今は(ほぼ)毎日楽しく練習しています。

来年も楽しく練習しましょう!