大学時代 その2

大学のオケに入った直後、5月下旬にあった春の定期演奏会は演奏しなかったので、そこら辺までは余裕でした。
そして、その頃から個人レッスンに通うことになりました。
先生は東京佼成ウインドオーケストラのクラリネット奏者で、「鬼のように怖い」例の先輩と同じ先生につくことになりました。
「鬼のように怖い」先輩がビビっているほどの厳しい先生で、ことごとくそれまでの奏法を直されました。
でも、おっしゃることはもっともだったので、非常に素直に練習に励みました。しばらくの間はロングトーン、スケール、エチュードの基礎練習をし、週1回、毎回30分ぐらい見てもらうというパターンでレッスンを続けました。

さて、夏になると、11月の秋の演奏会で吹く曲が決まり、私はこともあろうに「鬼のように怖い」先輩と同じ曲の2ndを吹くことになったのです。しかもA管…。B♭管でも遠くまで響くような音が出せないでいるのに、もっと抵抗感のあるA管を鳴らせるようになるでしょうか…?

夏休みの間は週に2回ぐらいレッスンに通い、最初のうちは音を出すことだけを見てもらっていました。
きっちり拍の頭に音を出す…当たり前のことですが結構難しいんです。自分ではちゃんとタイミングに合ってると思っていても音域や音量によって遅れてしまったり、意味もなくアクセントが付いてしまったり、頭だけ音量やピッチが変わってしまったり…。そういうところを徹底的に直されました。ふぇ〜ん。
先生からはロングトーンもスケールもエチュードも全てA管で吹くようにというお達しが出て、毎日毎日寮の練習室で練習。練習室の近くの部屋の人に苦情を言われたこともあります。
自分ではちゃんと練習したつもりでレッスンに行っても、レッスンで言われた通りに吹けないと、「本番で吹けなかったら、練習しなかったのと同じことなんだよ。お客さんに、練習ではできたんですって言い訳できないでしょ?」と言われ、悔しいやら情けないやらで駅のトイレで泣いたことも数知れず…でした。

レッスン以上に怖かったのは、先輩とのパート練習。
「その音の入りが遅いんだよ!」と、座っていた椅子の足を蹴られたこと数知れず…。
演奏会のことを考えると憂鬱で逃げ出したい気分になったことも何度かありました。

当時は、「なんでオケに入っちゃったんだろう…吹奏楽の方が楽しいよ〜」と毎日心の中で叫んでいました。
でも、先生も先輩もトロい私と真剣に向き合い、辛抱強く付き合ってくださっていたわけで、それは本当にありがたいことです。先生と先輩のおかげで、私はクラリネットの楽しさ、オケで吹く楽しさに目覚めていきました。


(to be continued)

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